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パワーウインドのサーモセーフティ作動 修理入庫
2017年11月25日
修理入庫でお預かりした、W221型のベンツS500です。
不具合内容は、運転席側のパワーウインドが作動せず…。
単にスイッチやモーターとかの不良であれば簡単なのですが、何故かそんな楽には終わらせてくれないのがベンツの故障。
DAS(ベンツ純正診断機)でショートテストを実施するも、パワーウインドに対するDTC(故障コード)は皆無状態。
運転席ドアモジュールにアクセスして、DASにてウインド作動に対し弊害となる実測値等が無いか診断です。
すると、サーモセーフティ機能が作動しているのが判明。
これは、例えば連続してモーターを駆動させるとモーターが過熱するので、ユニットがモーター保護のために作動を止める機能。
しかし現車は初めから全くモーター作動しないので、モーターが加熱していることは有り得ません。
さらに診断をすすめた結果、運転席ドアモジュールの内部不良により、常にサーモセーフティが作動して解除できていないものと判明。
ドアモジュール=CANで制御されるECUのひとつなので、交換した際はコーディングが必要。
旧型であるW221と言えどもコーディングの際は、メーカーサーバーとのオンラインによるプログラムになるので、旧タイプのDASでは不可能。
最新バージョンであるXENTRYを接続して、SCNコーディングが必要です。(オンラインプログラムであるSCNコーディングは、最新バージョンであるXENTRYが必ず必要です)
ベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備。
各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なオンラインによるSCNコーディング等、ディーラーレベルの作業が可能です。
ベンツの修理でお悩みの方は、ユーザー様/業者様問わず、お気軽にご連絡お願いします。