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修理預かり(サブバッテリーの罠/W221ベンツS550)
2017年05月09日
修理お預かりした、W221型ベンツS550前期モデル(現車は後期ルック)
普段はなんともないが、長時間の運転/アイドリング等の後エンジンを止めて、すぐに再度エンジンを始動しようとするとセルモーターのクランキングが重い症状が発生。
しばらくエンジンを冷やすと、正常にセルが廻ってくれる状態です。
時間にして約1時間以上アイドリングで放置すると、その症状が確認でき、真っ先に疑ったのはセルモーター本体。
W221系ではセルモーター不良によるトラブルを過去に何度か経験しており、今回も劣化したセルモーターが熱影響により重くなるのだろう…しかし、チェックするも何か違う。
前期モデルのW221系に装着される、スターターバッテリー。
後期モデルのW221と違い前期モデルでは、メインバッテリーとは別にスターター専用のサブバッテリーが装備されています。
通常のいわゆる「バッテリーが弱い」状態では、冷間時に症状が発生しやすく逆にエンジンが廻って充電された状態直後では回復状態になるのですが、今回のパターンはバッテリー本体の寿命により熱を受けると電圧降下を起こしている模様。