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市販EVの最速ラップタイムを記録
2013年06月08日
メルセデスベンツが、年内に少量を市販する予定の『SLS AMGクーペ エレクトリックドライブ』。この『SLS AMG』のEV版が、ドイツ・ニュルブルクリンクにおいて、市販EVの最速ラップタイムを記録したらしい。
SLS AMGクーペ エレクトリックドライブは、スーパーカーのSLS AMGの市販EVバージョンで、SLS AMG は2012年6月、『SLS AMG GT』に進化し、最大出力を571psから591psへパワーアップ。SLS AMGクーペ エレクトリックドライブは、これに匹敵するパフォーマンスを追求するそうだ。
EVパワートレインは、4輪の近くに独立した4個の小型モーターを搭載。トータルで最大出力750ps、最大トルク102kgmを発生する。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、エンジンベイ後部、センタートンネル、シート後方の3か所に配置。蓄電容量はトータル60kWhだという。
SLS AMGクーペ エレクトリックドライブは、発進時から102kgmもの最大トルクを引き出す。このモーターの特性を生かし、0-100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これはSLS AMG GTの3.7秒と比べても、遜色ない。なお、SLS AMGクーペ エレクトリックドライブのドイツベース価格は41万6500ユーロ(約5330万円)。
6月6日、メルセデスベンツは、このSLS AMGクーペ エレクトリックドライブが、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで実施したタイムアタックの結果を公表。計測されたタイムは、7分56秒234。
このタイムは、アウディ『R8』のEV、『R8 eトロン』が2012年6月に打ち立てた8分09秒099のタイムを上回る市販EVによるコースレコード。メルセデスベンツは、「EVで8分を切ったのは初めて」と説明しているという。