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911GT3
2013年03月22日
3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13。新型『911 GT3』を初公開したポルシェだが、もうひとつの「GT3」もワールドプレミアを飾ったのだ。
このGT3は、新型『911 GT3カップ』。同車は、7世代目となる新型『911』(「991型」)をベースに開発された初のレーシングカーなのだ。まずは2013年シーズンに開催されるワンメークレース、「ポルシェモービル1スーパーカップ」に実戦投入されるらしい。
新型911 GT3カップは、モータースポーツの舞台で定評ある戦闘能力の高さを、さらに向上している。3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンは、最大出力460ps/7500rpmを発生。先代よりも最大出力は10ps引き上げられたのだ。トランスミッションは、新開発のパドルシフト付き6速シーケンシャルで、車両重量は1175kgに抑えられ、エアロダイナミクス性能もアップしているという。
レース用のブレーキシステムも、さらなる耐久性向上を目指して新開発し、フロントのローター径は380mmで、キャリパーは6ピストンだ。リアには、4ピストンのキャリパーを装備していて、タイヤはミシュラン製のレーシングスリックで、トレッドを先代よりも拡大したそうだ。
安全性も先代よりも引き上げており、室内には新設計のセーフティケージやバケットシートを採用している。ルーフには、万一の事故時に、ドライバーの救出を容易にするレスキューハッチが装備されているというのだ。