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ラ・フェラーリ

2013年03月11日

                                     
イタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリが3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13でワールドプレミアした『ラ・フェラーリ』。同車の公式映像がネット上で公開され、再生回数が早くも150万回に迫っているらしい。

同車は、開発コードネーム「F150」を名乗り、新たな限定車の「ニュー・リミテッド・エディション・スペシャルシリーズ」として予告されていたモデルで、『エンツォ』後継車となり、フェラーリのフラッグシップスーパーカーに位置付けられるそうだ。

ラ・フェラーリは、フェラーリ初の市販ハイブリッド車である。『F12ベルリネッタ』用の6262cc V型12気筒ガソリンエンジンは、最大出力が800psまで引き上げられ、9250rpmという高回転まで回る。これにフェラーリのハイブリッドシステム、「HY-KERS」から、モーターの最大出力163psが加わり、システム全体で963psという圧倒的パワーを引き出すというのだ。

最新のHY-KERS は2モーター方式で、ミッドシップにV型12気筒エンジンをレイアウトし、7速デュアルクラッチ・トランスミッションと1個目のモーターを一体設計している。さらに、2個目のモーターは、エンジンの前方にレイアウトされている。2つのモーターは、バッテリー(二次電池)と接続される。そして減速時には、モーターがジェネレーターの役割を果たし、発生した電力をバッテリーに蓄えるというシステムなのだ。

このHY-KERSが、排出ガスを低減すると同時に、パフォーマンスを向上するという。フェラーリによると、ラ・フェラーリはエンツォ比で 0-200km/h 加速タイムを約1割短縮し、排出ガス性能はおよそ40%も低減させているという。0‐100km/h加速は3秒以下、最高速は350km/hオーバーの実力なのだそうだ。

ラ・フェラーリは、世界限定499台が生産される予定で、刺激的なサウンドを奏でながら、テストコースを疾走する同車の映像は、動画共有サイト経由で見ることができるのだ。

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