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メンテナンスリセット機能不具合による修正プログラム/ベンツC63AMG
2024年01月11日
一般のユーザー様ではあまり馴染みに無いというか、トラブルとしての認知が無い内容となりますが、同業者様の間では経験されている方も多いと思われるメンテナンスリセット機能の不具合。
ベンツの場合、点検やオイル交換時期が近づくと、上記画像の様にメンテナンス時期及び距離をアナウンスする表示がディスプレイに大きく表示されます。
今回メンテナンスでお預かりしたW205/ベンツC63も、メンテナンス時期があと10日と表示されているので、作業進行に合わせてテスターでメンテナンスインターバルの更新処理を実行。
すると通常は残日数365日/次回点検15000Kmへと更新されるはずが、メンテナンスBの点検時期に対する距離が超過してしまっていると逆に表示される状態。
これはECUソフトウェアのバグによるものなので、この状態に陥ってしまった場合は何度メーター側及びテスターでの一般的な操作を行っても、メンテナンスリセット表示が正常な値を示すことはありません。
通常メンテナンス時期の更新処置は、インストルメントクラスターのメンテナンス機能にて操作するのですが、この不具合はドライブトレインコントロールモジュール(PTCU)のソフトウェアのエラーによって発生しています。
それに対する処置としては、PTCUのソフトウェアをリプログラムする必要性があります。
この処置によりバグは修正され、メンテナンス更新処理に対しメーターディスプレイにて正常に表示されるように復元します。
この不具合はW205に限らずあらゆるモデルで発生している不具合なので要注意、稀にリプログラムしなくとも後日操作で復帰している場合もあります。