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シートマッサージ機能の不具合修理/ベンツS550クーペ
2023年09月21日
シートマッサージ機能が作動しなくなった、W217/ベンツS550クーペの作業です。
シートマッサージ機能の他、ダイナミックシート制御等あらゆるシートサポート制御が作動しなくなっています。
これらシートサポート機能の制御は、ニューマチックポンプ(PPMKS)によるエアコントロール制御となります。
最も原因として予測できるのが、何れかの箇所でのエアリークによりPPMKSが制御を止めてしまっている不具合。
しかし今回のW217ではエアリークトラブルに対するDTC検知は皆無で、ニューマチックポンプの機能障害/内部故障のみを検知。
上記DTC内容に対する診断プロセスを進行した結果より、ニューマチックポンプユニット(PPMKS)の交換が必要と判断。
このPPMKSはCANで制御されるECUの一つになる為、新しい部品に交換した際はソフトウェアキャリブレーションナンバー(SCN)のコーディング処置が必須となります。
無事SCNコーディング/プログラミングが成功しDTC入力皆無になっても、それだけではポンプステータスが「エラー」となりプレッシャー供給作動を行いません。
いわゆる新品部品は出荷モードにて非作動状態の為、更にテスターにて作動ステータスモードの変更処置を実行して「作動状態」へ。
もちろんニューマチックポンプトラブルにて交換後は、エアリークが存在していないか念のため点検を行い、正常制御値の確認をして作業完了です。