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インテリジェントライトの浸水による損傷/ベンツSL400
2022年12月26日
ヘッドライトの雨漏れが原因で、右インテリジェントライトが正常に機能しなくなったという案件。R231/ベンツSL400の作業です。
ベンツのヘッドライトはインテリジェントライトシステムが装備されたLEDライトなので、点灯不良等による交換可能な単体バルブは一切存在していません。
今回はライト雨漏れの為、中古インテリジェントライト単体部品を組替してみましたが、正常に作動せず=コントロールユニット側も浸水によって損傷していると考えられます。
XENTRYテスターにてライトコントロールのエラーを確認すると、右側の光軸調整コントロールユニット側に機能障害が発生しています。
インテリジェントライト本体には役割の異なった複数のコントロールユニットが装備されており、今回のR231では「光軸調整コントロールユニット」の交換が必要となります。
もともと取り付けられていたコントロールユニットを分解すると、ヘッドライトの雨漏れによってユニット内部が水没損傷している形跡が伺えます。
新しいコントロールユニットを取り付けただけでは、インテリジェントライトは作動せず、構成不良のエラーが検出されます。
コーディング処置によりユニットのプログラムが必須となり、またライトのマトリックスコードからLEDコードを読み取ってコンフィグレーションを完了させなければ制御動作は行いません。