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インテリジェントライトトラブルの復帰?/ベンツSL550
2022年11月21日
インテリジェントライトシステムの警告メッセージが表示されたままの状態に陥った、R231型ベンツSL550の入庫です。
R231以降のヘッドライトはインテリジェントライトシステムが装備され、周辺光や走行状況によりECU制御にて照射範囲を自動調整し、ドライバーに最大限の視界確保を行うLEDライトシステムとなり、何れのランプ点灯不良であっても交換可能な単体バルブは存在していません。
現車のインテリジェントライトは、右側のアイラインが点灯せず=スモールランプ及びターンシグナルが作動できない状態。
XENTRYテスターにてDTC(故障コード)を確認すると、右側ライトシステムが通信喪失状態に陥り、それに伴って左側ライトシステムに多くのエラーが発生しています。
問題の右側インテリジェントライト内部には水が混入して溜まっており、おそらく水分によってライトに設置されたECUがダメになったと予測できます。
更に厄介なのがエンジンキーをオフにしても右側ライトだけが点灯したままの状態で消えない…入庫された時間が遅かったので、とりあえずはバッテリーを外してライトを点かない状態に放置してその日は終了。
そして日を改めて再度バッテリーを接続すると、まさかのインテリジェントライト制御が復活。
全てのライト制御が正常に作動し、車両ネットワークで通信喪失していた右側ライトECUも起動復帰。
ヘッドライト内の水分も自然乾燥しており、それに伴って運よく制御復帰したものと考えられます。
…しかし一度水没した電子部品…そして水が混入する状態のヘッドライト、何れにしてもこのあたりの対処=部品交換が必要かと…。
ヘッドライト本体の交換となると、数十万円と高額修理になってしまいますので
洗車等を行う場合、最善の注意を払いましょう!!!