インテリジェントライトシステムの不具合/ベンツS550

右側のヘッドライトが点灯不良に陥った、W222型ベンツS550の作業入庫です。

W222のヘッドライトはインテリジェントライトシステムが装備され、周辺光や走行状況によりECU制御にて照射範囲を自動調整し、ドライバーに最大限の視界確保を行う最先端のLEDライトシステムとなります。

XENTRYにてランプシステムのDTC診断を行なうと、ロービーム/ハイビーム共に出力機能障害が検知されています。

各インテリジェントヘッドライトには2つのECU（ヘッドランプコントロールユニット及びLEDエクステリアランプ制御モジュール）が装備されており、それぞれチャンネル制御にて各構成部品に対する点灯コントロールを行います。

右ヘッドランプの各チャンネル出力テストを実行すると、LEDエクステリアランプ制御モジュール側の実測値が出力されていないのが判明。

LEDエクステリアランプ制御モジュールを取り外すと、茶色い液体がヘッドライトから滴り落ちてくる状態。

ヘッドライト内の湿気等により水分が混入したのか？、ECU内部基盤を確認すると焼損している状態と判明。

それによりランプ側にも茶色いジェル状の液体がまわりこみ…LEDランプ片側約40万以上+ECU別途…。

幸い今回は同型LEDの中古ヘッドライトが入手出来たので、そちらで組替対応して無事作業終了です。