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水分混入によるエアポンプトラブル/ベンツC180
2022年06月15日
水分混入によるエアポンプトラブル/ベンツC180
チェックエンジン警告ランプが点灯した、W204型ベンツC180の診断です。
入力されているDTC(故障コード)は「セカンダリエアシステムのエアフロー過小」、いわゆるエアポンプの機能不良が検知されています。
M271系エンジンでは、インテークマニの下側に所狭しと電気モーター式のエアポンプが装着されています。
エアポンプとは、排気ガスに含まれる未燃焼炭化水素を完全燃焼させることを目的とした、二次空気導入装置機能となります。
XENTRYで作動テストを試みても、現車は全くエアポンプが作動しない状態。
もちろん、ヒューズやリレー等の電源回路は断線していないので、エアポンプモーターの不良による交換作業となります。
先にも述べたようにM271系エンジンでは、エアポンプ配置上の問題によるものか、コンビバルブ側より吸引した湿気が水分として溜まりやすく、エアポンプ内に混入してモーター腐食→駆動しなくなるトラブルが大半です。
今回のW204も、取り外したエアポンプから大量の水分が垂れてきている状態でした。
その為コンビバルブ側に設けられているセパレーター部も、腐食が診うけられるので同時交換となります。