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スターターバッテリー回路の不成立/ベンツSL350
2020年03月06日
チャージランプ(バッテリーマークの警告)が点灯した、R230型ベンツSL350の不具合点検です。
一般的にチャージランプは、オルタネーター等の充電不良が発生した場合に点灯する警告灯で、点灯している場合は=バッテリーの充電制御が正常に行えていない危険な状態。
しかし今回お預かりしたSLでは、オルタネーターの発生電圧は基準値内であり正常に作動しています。
DASにて入力されているDTC(故障コード)を確認すると、スターターバッテリー回路に不具合が発生しているのが判明。
SLではR230型よりツインバッテリーになり、電装品制御用のメインバッテリーとは別に、スターターバッテリーがエンジンルーム内に装着されています。
測定していくと、このスターターバッテリーの配線回路が成立していないと判明。
そして助手席の足元を分解すると、スターターバッテリー回路用のヒュージブルリンクが装着されています。
…過大なショートでも起こさない限り、まず切れることは無いと思われる100Aヒュージブルリンク。
一般的なヒューズと異なり外部からは判断できませんが、導通測定すると断線状態だった為に交換。
R230型だと既に15年前後は経過している車両なので、劣化によって断線してしまった可能性も…特にこの100Aヒューズが飛ぶようなショート等の不具合は診うけられず、もちろんチャージランプも点くことなく安定した制御確認にて作業終了です。