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冷却水漏れの持病修理/ポルシェカイエン
2019年04月15日
先日、車検にてご来店頂いた、9PA型ポルシェカイエン。
当社指定の整備工場にて、リフトにあげてアンダーカバーを外し、オイルを排出するドレンボルトに目をやると、エンジン後方部より冷却水が垂れてきているのが判明…。
初期型カイエンのV8エンジンでは必ずいつかは訪れる、問題のウォーターパイプトラブル。
インテークマニAssyを取外すと、Vバンク内にウォーターパイプが存在するのですが、樹脂製のため必ずと言ってもいいほど経年劣化で破損して水漏れが発生します。
今回のカイエンも案の定、インテークマニを外すとパイプが劣化破損して、冷却水がVバンクに溜まっているのが判明。
この水漏れ、この事実を知らなければ現車を確認しても、何処から水が漏れているのか?インテークマニを外さない限り判断できません。
この型のカイエンではもう、定番中の定番ともいえる問題のパイプ破損。
後に改善されたアルミ製パイプの部品に変更しなければ、樹脂製品の特性上 走行中に突然破損して一気にオーバーヒート…という不安が過ぎります。
この3連パイプの下側にもう1本メインのパイプがあるので、全てアルミ製の改善部品へと変更。
この作業工程では、インマニをはじめ多岐に渡る脱着部品点数により必要とする付属交換部品(各種ガスケットやホース類)も多数必要で、尚且つエンジン後方部の整備性の悪さにより作業時間も少々かかります。